纏われの薬指
[〈 17 〉: 来なきゃよかった](23/23)
私と額をくっつけて笑った奥宮さんの首に、腕を回した。
腰に回った手が動くたび、ゾワゾワとした感覚が背中を襲う。
「…奥宮さん、もっかい」
「………はいはい」
奥宮さんの手の力が強くなった。
と思えば、背中を押され自動的に奥宮さんと唇が重なった。
巻きつくように奥宮さんに抱きついて、私もキスに応える。
私このまま死んでも、悔いはないな。
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