どうして君は。(完)

[「素直になれば？」](1/36)

朝目が覚めると、９時だった。

おもいっきり遅刻だ。

どうせ遅刻だしゆっくりでもいいか。

頭の中にそう浮かびノロノロ用意し家を出た。

家にはもう誰もいなくて、なんだか寂しいドアの閉まる音。

歩きながら携帯を見ると、

「10件！？」

メールがたくさん来ていた。

開いてみると千尋から半端ないほどメールが来ていた、おもに「休みなの？」「返信返しなさいよ！」ばかり。

でも最後に来たメールは。

「結斗……ー」

最後に来たメールは結斗からのメールだった。

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