少女遊戯
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 勝手気儘に生きてきました。
 親の脛をかじりながら廿年そこそこ生きて、酒に溺れ薬に溺れ、女に溺れ。
 父が癌で死に、母が心を病んで、頼る杖が無くなった廿六の時、途方に暮れながら、何故か笑いが止まりませなんだ。
 名家の生まれは、二代目、三代目になるとろくでもない人間になると世間では言っておりますが、いやはや、間違いない。
 さんざ甘えてきた両親の不幸な境遇にも私の心は哀しまず。非情な男です。親不孝な馬鹿息子です。

 と、此処まで書いて、何だか遺書めいた文面ですが、いえ、日記を書こうかと思います。
 何だか、あの腑抜けた優男の、名前をなんと言ったか……あの文豪の末路の様な書き始め、案外恥ずかしい物です。

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 今日という日は何と憎らしい日であろうか。
 聖蘭の大病院に母の見舞いがてら診察しに行ったのですが、此れがなんとも詰まらなかった。
 此処数日は風邪気味で咳が酷かったんですが、息が出来ない程に辛い時もあり、此れはもう須く医者に見て貰うべきと、内科に行きました。
 まあ、薬を貰ってさっさと帰ろうかと思っていたのですが、医者は何だか険しい顔をして、「明日また来て頂けないか」と言うのです。


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