.第十五章 迷宮 1/14
「お父さん……みつかっちゃったね。」
「そうだな。」
「どうするの?」
「このまま閉じ込めてしまう手もあるが……」
「ダメだよ!私あのお兄ちゃん好きだもん。」
「全く…萌にはかなわんなあ…」
「絶対ころしちゃだめだよ?」
「分かった。しかし……今回の『おもちゃ』はなかなか切れるじゃないか?」
「でしょ?だから萌も気に入ったの。」
「これからどうするか、お手並み拝見、じゃな。」
「うん。」
そう言いながら、モニターで僕の様子を監視していたのは萌と正成であった。
僕は自分が完全に監視されているとは思いもせず、ただ、夢中で館を探索していた。
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