.第五章 夜中の物音 1/9
部屋に帰ってから、僕は旅の疲れもあったのか、思いのほか『初体験』に緊張していたのか、ベットに転んだとたん、ぐっすりと寝込んでしまったらしい。
次に目が覚めたとき、時計を見ると、もう夜中の1時過ぎだった。
(トイレに行きたいな……)
僕はトイレに行きたくなって、部屋を出たが、トイレの場所が分からない。
(多分このフロアのどこかにはあるだろ…)
そう思いつつ、僕はふらふらと寝ぼけながら、廊下を歩いていった。
しばらくすると、何か物音が聞こえる。
「……あっ……もっとお願いっ……しますっ…」
最初は何の音か分からなかったが、ようやく状況がつかめてきた。
(誰かが……『している』んだ……)
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