第9話[勝って兜の緒を締めよ!](1/16)
ジリリリ!と誰もが嫌になるアラームが圭を襲う。
圭「ん…」
圭は鳴っている目覚ましを一生懸命ベッドから手を伸ばして止めようとする。
ジリリリ!となる目覚ましは圭の腕を伸ばす範囲内には入っていないようだ。
圭「ん…ん…と、届かねえ…」
もも「8時だよ!全員集合!」
圭「わっ!?」
いきなり下からぬるっと出てきたももに圭は驚く。
圭「おい!って…8時?」
ポカッと軽くももの頭を小突いた圭だったが、ももの発言が少し気になった。
圭は時計を見る。
デジタル時計はAM:8:01分という表示。
圭「あ!やばいっ!もも!冷夏さんは?」
もも「先に出たみたい」
デジタル時計に貼り紙がしてある。
"私が折れてあげたお返しよ"
圭「…やりやがったな」
圭はいつも時計を7時にセットしてあったのだが、今日は8時にセットされていた。
"折れた"というのは先日の出来事だ。
結局、圭と冷夏はももについては追求しないことにした。
圭「早くいくぞ!」
もも「あっ!ごはんは?」
圭「ああ。食いながらいくぞ!」
もも「いや、パンがないよ…」
圭「え?じゃあもう味噌スープすいとうに入れとけ!」
もも「わ、わかった!」
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