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●[少女と教師](2/11)



「茉莉ぃ!四日ぶりじゃん!」
教室に入るなり、綺沙ちゃんに抱き着かれた。予想していたけど、ドキっとする。

「久しぶり、綺沙ちゃん…!」うれしくてあたしも強く強く抱きしめる。
「おおげさねぇ!」
綺沙ちゃんはあたしの抱擁にあたふたしている。
だって嬉しいんだもん。やっと大切な親友に会えたんだから。


「あ!茉莉!おはよっ!」しいちゃんと多佳子もあたしの元に駆け寄ってくる。この時はとても幸せ。

「この数日、何があったか1限が終わったら教えてねー!」

あたしの話より、次の時間割――数学の方が大切なのか。ちょっとがっかりしたけどなんだか気分が軽い。

しいちゃんは黙々と数学の準備をして、なんと――予習を始めた。

「…しいちゃん、頭打った?」と言うとしいちゃんは頬を膨らませた。

「失礼ね!学生は勉学でしょう」
多佳子は鈴の音のように軽やかに笑った。

「しいちゃんたらね、数学の新任教師に一目惚れしたの」

新任教師?あたしが休んでいた間に来たのかな?
「そう、すっごくステキな先生なの!あたしの王子様っ!」キラキラと輝いた瞳に赤い顔。恋する乙女になっちゃったのね、しいちゃん。

「その先生の気を引くために勉強してるんだね」更に赤くなった顔がほほえましい。





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