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〇[少女と友達](12/12)


「茉莉?どしたの?」
綺沙ちゃんがあたしの顔を覗きこんだ。

今は昼休みで綺沙ちゃんとしいちゃんと多佳子でお弁当を食べていたんだった。


「急にぼ〜っとしちゃって…。話聞いてなかったでしょ!」

「ごめん…」多佳子に小突かれ、素直に謝った。

「もー茉莉は見たまんまで抜けてんだから!」

「ちょっと!ひどい!!」

にぎやかな笑い声。
とても心地がいい。

あたしは彼女達と一緒にいれる事がとても幸せ。あたしの放課後の付き合いが悪くても、仲間外れする事もなく一緒に居てくれる。
何よりも嬉しい事だった。

彼女達との関係を崩したくない。
だからあたしはあの男から離れない。離れられない。
あたしが自由になると不幸になる人間がいると自覚しているから。



あれから藤子ちゃん親娘がどうなったのかは知らない。
幸せに暮らしてくれていたらいいのに―


もう彼女達のような人間を出してはいけない。
あたしは自由を望んではいけない。

そう言い聞かせ、あたしはいつも綺沙ちゃん達から一線を引いていた。



これからもこの関係が崩れないように。

男から彼女達を守る為に―





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