本日は性転ナリ。
[17.知ってもらいたいから](1/1)
『おばあちゃんとなに話してたの??』
何を話してたかと聞かれると何て言えばいいのかわかんないな…
俺の解釈が合ってるか分かんないけど、おばあちゃんの言いたいことはなんとなくわかった。
「え?今後の人生について…かな?」
『え?!(??????)…』
「莉結のおばあちゃん…俺のこと"瑠衣くんだね?目見れば分かる"って。さすがだよな…すげぇよ。」
『えぇぇ!?!?!………だけどおばあちゃんなら瑠衣の事分かる気がした。だっておばあちゃん、瑠衣の事"もう1人の孫みたいなもんだで"って言ってたもん。』
その言葉を聞いて本当に嬉しかった。
誰かに大切に思われている…それが分かっただけでこんなに安心できるんだな。
俺には莉結くらいしかそう思ってくれている人間は居ないと思ってたよ。
人の温かみの大切さがこの人生で初めて身にしみた。
それは"今日の出来事"の影響も相まっての事だ。
…それでも俺は臆病者だった。
こんなに心配してくれている莉結へ"本当の事"を話すことができない罪悪感。
そんな気持ちからこの場から逃げ出したい衝動に駆られる。
「そっかぁ…莉結のおばあちゃんの事、大事にしないとな。…あ!!!いっけね!もうこんな時間!!明日の準備なんもしてないんだった!!」
『えぇ?!夕方の時、帰ってからすぐ準備して早く寝るって言ってたじゃん!!』
俺だってそのつもりだった。
「……あれから帰ってすぐ寝ちゃってさ。ごめんだから俺帰るわ!!」
帰る場所もないのに、またそんな嘘をついた。
いま母さんは何をしているのだろうか。
家に居るのだろうか。
それとも何処か遠くへ行ってしまったのだろうか…
『そういえば今日何か……なんでもないっ♪また明日ね♪』
「…それじゃぁ。」
喉に詰まった"なにか"に息苦しさを覚えながらも部屋を出る。
ふとその時おばあちゃんの話が頭に浮かんだ。
莉結にだけは事実を…本当の俺の事を知ってもらいたい…
俺は振り返り部屋の扉を開けた。
「莉結!」『瑠衣っ!』
ほぼ同時に発せられた言葉が廊下に響いた。
と同時になにか微笑ましい気持ちになる。
そこには扉に手を掛けた莉結が立っていた。
「あるんだな。こういうの。」
『だねっ♪』
俺は莉結の横へと戻る。
「莉結の聞きたいことって今日何があったかだろ?」
『う…うん。心配になっちゃって。』
「俺が言いたい事もそれなんだ。お前の事信じて話すけど……莉結だけには知ってもらいたいからさ……
結論から言うけど…俺…7女だったんだよ…」
『知ってる。頭打ったの?何日か前から女の子ですケド♪』
「馬鹿、ちげーよ。…ったく。なんか拍子抜けしちまったよ。(笑)」
『何が言いたいの?(笑)( ・∇・)』
「俺……産まれた時は女だったって事。」
『え?……ちょっと待って…?どういう事?』
「まぁ分かりやすく今日の出来事を始めっから説明するよ。
夕方、莉結と別れて家に入ったら母さんが居たんだ。
なにしてるのかと思ったら焦って貴重品バッグに詰め込んでる最中でさ…
すぐに"あぁ、俺から逃げようとしてるんだ"って思ったよ…
そんで案の定、母さんは何も言わず出て行こうとしたんだよ。
サイテーだろ?笑
なんとか腕掴んで止めたんだけど、
何故か泣いて謝られてさぁ、訳わかんないよね。
こっちからすれば何に謝ってんの?みたいな…
俺もそれ聞いて、なんか人生どうでもいいやみたいになって本当に何も考えられなくなっちゃって…
母さんも泣き崩れちゃって…
暫く2人で座り込んでた…
そしたら突然母さんが言ったんだ。
"言わなくちゃいけない事がある"って…」
☆"本日は性転ナリ"を読んでいただいて本当に有難うございます!!作者?なんていうと偉そうですが…ここは"作者のペーターと申します!!"と言わせてください!(??????)笑
本来こんな事書いていいのか分からないですが、閲覧数が少しでもあるという事はどなたかが見てくださったという事実なので、ここにお礼を言わせていただきたいと思います!!(● ????ロ????)????
こんな仕上がりの"小説"(…と呼べるものではないですが)でもお気に入り登録してくださった方がいらっしゃり感謝感激雨嵐です!!笑
私は"コレ"で3つ目の作品なんですが、正直、他の2作品はよほどつまらなかったのか閲覧数も伸びず…更新ストップ状態ですΣ(・□・;)
あと、只今表紙の画像を描いています♪下手くそながら一生懸命描いてますのでまた完成次第UPします(??????)
という事で、今までで1番閲覧数が多くなって、感激のあまりこのような行動に走ってしまった訳で…
要は"引き続きよろしくお願いします!!!"という事です♪笑笑
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