足許照らす君の歌
7.何も知らない私と藍色(1/7)
とある日の“Cafe:andante”。
「最近お客さん少ないねぇ…」
「そうですねぇ…」
一時的に混むことはあれど、長期的な忙しさはあまり無い。
…でも、新歓ライブでのお茶提供から流れた人が度々来店してくれる事がある。
チラシを持参してくれたり、
「あの時から気になってて」と感想を伝えてくれたり。
そこからうちのメニューを好きになって貰えたらいいなぁ。羽鳥さんの狙いとはいえ、心が温かくなる。
そんな人の笑顔を見ると、
嬉しくてたまらなかったりする。
「そーだ!思い付いちゃいました!」
ユズちゃんの突拍子もない『思い付いちゃいました、天才です!』シリーズがキタ…。
そう身構えたら。
「羽鳥さんの音楽で人を呼べないかな?」
やっぱり突拍子無かった…!
どういうことですかそれは…。
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