探偵みたいな高校生達

楽しい楽しい準備時間(1/14)








9月も末になり、俺たちの大好きな行事シリーズの中で、上位ランキングに食い込むものが近づいていた。


「じゃあ、そろそろ文化祭で何やるか決めるから」


ホームルームの時間を使って、やるものを決める話し合いを設けられた。
みんなの前に立って仕切っているのは、委員長の大松恭祐。おかしいな、本来こういうのは文化祭の実行委員とかなんじゃないか?


「駿一、お前ならきっと面白いやつの三つか四つ、挙げてくれるだろ」


「恭祐、それは無茶ってものだと思うぞ?」


俺は苦言を呈した。
すると、次郎は、


「恭祐、桁が一個違うぞ。駿一なら三十や四十……」


「はい次郎、これでも飲んでろ」


もしもの時の次郎対策で準備していた特別ジュース。
水にタバスコ、ハバネロ、七味唐辛子、豆板醤、ラー油、醤油を混ぜたもの。味見はしていないからよくわからないけど、まずいというのは間違いない。
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