エピローグ(1/1)
黒崎さんの車に送ってもらい、鎌倉に着いた。
「ありがと、黒崎さん」
「一応今度きみらにも事情聴取はするからね」
ハハハ、と乾いた笑いを発してしまった。
パトカーが行った後に、藍と真子が俺のもとに来た。
「やい、サボり魔」
「話を聞け」
「先生、カンカンだったよ?」
と少し心配そうに言う藍。
「別に怖くねえから気にしねえ」
「だから学ばないんだよ」
「うるせえ」
とまぁ、遅刻してもこんな感じで緩く許される俺たち。
久しぶりに全力で投げたけど、肩も痛くはない。もう大丈夫なのかな?
「肩、痛むの?」
肩を触っていたら藍が訊いてきた。
「少し、な」
「無理はしちゃダメだよ?」
「じゃあ無茶はしておく」
そう言って俺は自分の班へと駆けていった。
「バーカ!!」
そんなオレに笑顔で悪口を言うヤツも、戻っていった。
遅くなったが、これからが俺たちの遠足の始まりだ。
2nd CASE、トランプ暗号殺人事件
完
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