探偵みたいな高校生達

エピローグ(1/3)


翌日、俺たちは学校の机に向かいながら頭を抱えていた。

夏休み明けのテストを受けていたのだ。もちろん半分以上が不正解なのはわかっている。

結果が見たくない答案用紙になってしまった。


「テストって俺がこの世で一番嫌いな言葉だ……」


「二番目は何なんだ?」


「勉強」


「じゃあ三番目は?」


「勉学」


「しゅん、勉強嫌いすぎ」


テストしか授業がなかったので俺たちは帰りながらそんなことを話している。

すると、門のところに男の人が立っていた。つーか、昨日見た人物だった。


「やぁ」


「黒崎警部……? なんですか?」


「きみたちに用があってね。場所変えようか」


黒崎警部が乗ってきたと思われる車に俺たちは乗り込んだ。車種はシエンタだっけ? そんなやつだ。数年前に『晴れた空なんたら』ってCMをやっていた。


「お昼ご飯を奢るよ。どこがいい?」


「回らない寿司とか」


「つまみ出すよ?」


次郎は怒られた。
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