探偵みたいな高校生達

謎解き(1/12)








黒崎警部に頼んだ調べものを手にしてから、すぐに俺は布施、有森、千田の3人を呼んでもらった。


「刑事さん、今度はなんですか?」


布施が先陣切って訊ねてきた。


「そうですよ、まだ私たちは話さなきゃいけないことでもあるんですか?」


「冗談。オレ達は全部話したぜ」


「まあまあ落ち着いて。実は今回の事件について、非常に面白い意見を頂いたので、それが本当なのか皆さんにも聞いてもらおうと思ったんです」


黒崎警部は場を宥めてからコホンと咳払いをし、


「紹介します。僕の上司の息子で、永田駿一くんです」


「どうも」


俺を真ん中に、左に次郎と彰。右に昌也と陽が立っている。


「この少年たちが面白い意見を?」


「ええそうです」


有森は不思議そうな顔をした。


「それで、少年探偵さんたちは何を聞かせてくれるのかしら?」


「まぁ、有り体に言えば推理ってやつですよ」
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