復讐の赤
*[仲間](1/12)



「また……おかしくなった人?」


震える声でマナが言った。


「…………。」



私はマナの手を強く握り唾を飲み込み、一気に階段を駆け上がった。


右……いない。


左…………




「…………!!!」


3人の男子生徒。


私は反射的に先ほどポケットに忍ばせておいたカッターナイフを3人にむける。

「あんたたち正気?!!」



「おわっ!!!!」


カッターを目の前にした義町が飛び上がる。



私達が出会わしたのは、義町先輩達3人。

いくら知り合いでも油断はいけない…――


「なにすんだ!!テメーはいきなり!!『正気?』はこっちのセリフだっつの!!」


義町がのあの胸ぐらを掴む。

………怒ってる……。




「まあまあ、ぎぃくん。落ち着けよ。」

卯月が義町をとめた。


「俺達もおかしくなってると思ったんだろ?」

卯月はのあ達の方に顔を向け笑って言った。




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