この恋が叶うなら…
[19・ごめん、好きだよ](1/13)
………
…………
……………

好きになっていいですか…

なんて…恥ずかしい事言ったなあたし

あの日…熊谷さんはこう言った

「…うん…好きになって欲しい。
だから…なるべく一緒にいたいけどいいかな。休日は誘ったりしていい…?」

あ〜、
大人だな。
あたしは感情的で子供だ。

「送って行くよ」

そう言って、熊谷さんはマンションまで送ってくれた。

「すみません!本当に、ご迷惑ばっかり…あたしダメですね。」

その瞬間引き寄せられた

あっ…

深いキス…

心臓がバクバクする。

あたしは目を閉じて熊谷さんのキスを受け入れた。

嫌じゃない…
でも……
「オレ以外のやつを好きになって欲しくない」

さっきの言葉が耳に残ってる。

あたしは悪い女だ
最低だよ。

熊谷さん傷つけてしまうんじゃないかって…どこかでまだ思ってる。

「ごめん…、
嫌…だったか…」

熊谷さん照れたように口元に手をやった。

「嫌じゃないです。
こちらこそ……あの…
送って貰って、話も聞いて貰ってありがとうございます」

「じゃ、また明日…」
そう言って熊谷さんはあたしの頭をなぜた。

時生は、気づいたら好きになっていた。
でも、熊谷さんはだんだん良いところが見えてきて
このまま、凄く好きになれたらいいのにと思う。



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