あれから、2日たった。
嘘じゃない。
朝からニヤリとして目が覚める。
あたし、貴島紗良は18歳にして彼氏ができた。
しかもずっと大好きだった時生
そして今日は仲のいい子達で計画した1泊2日の卒業旅行
時生も一緒だから凄く楽しみ
昨日一生懸命衣装合わせした服を
もう一度着たあと
全身鏡で見る
変じゃないよね
スカート短いかな??
何度も何度も鏡をみてメイクも直した。
「行ってきます」
「羽目外し過ぎないでね〜」
ママが掃除をしながら遠くから叫んだ。
家を出ると、秀が外で待っていた。
「おはよう!行こっか」
「おはよう!時生は??」
「寝坊したんだって、先いってだって」
そっか、と少し残念なあたし。
「紗良。なんか雰囲気いつもと違うね」
「えっ??なんか変??」
「うんん、かわいい」
朝からニコニコ笑う秀の笑顔は
眩しい位爽やかだった。
「もーっ、いつもかわいいって言ってよね」
「はいはい」