君を知った物語
[ゲレンデマジック](1/15)
彼、『窪木泰雄』とは高校の同級生。
当時は全く接点がなかった。三年間クラスも違ったし、一言も会話する事なくお互い卒業した。
ただ、名前と存在だけは知っていた。
それは私たちには共通の友人がいたから。
私にとっては小学校からの付き合いであり親友とも呼べる子で、彼にとっては仲良しグループの一人である子だ。
その私の親友である『幸野ミズキ』の話の中で、時々耳にしていた彼の名前。―――それが『やすお』
話題に登場していた彼の印象は、“いい人”だった。
高校時代の私の泰雄くんに対する記憶はそのくらいしかない。
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