rejuvenation
02[rejuvenation_後編](1/9)
「乗り込むって…ここから入るのか?」
「そうだ。研究所に入るには入口以外はここしかない」
次の日、とある町外れの白い建物の裏に幸一と青山の姿はあった。
ここが青山の勤める研究所。
それ程大きいとは言えないが立派な建物である。
それに向かい青山が指差す先。3m程の高い場所に排気口らしき物がある。
あそこから研究所内に侵入するというのだ。
「本当にやるのか?」
「当たり前だ私の命が掛かっているんだからな」
青山が考えた作戦はこうだ。
研究所の入口はセキュリティが厳しく正面から入るのは困難な為、入口を避け研究所の裏にある排気口から中に入り、解毒剤を手に入れるというものだ。
シンプルで覚えやすい作戦だろ、と青山は得意気な顔をしたが、これでは作戦も何もあったものではない。
これじゃ泥棒と変わらないじゃないか
小柄な青山を担ぎ排気口への侵入を支えながら幸一は思った。
幸一に支えられ青山は排気口へと上がる。排気口内へと入った青山に引っ張り上げて貰い幸一も何とか研究所内に侵入する事が出来た。
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