恋をおしえて生徒会長
その10[生徒会長とVS腹黒](1/12)







私は、ベタながら屋上に来ていた。



頭を冷やすのには丁度いい場所
風が当たって気持ちいい。





一瞬でも会長を好きになりかけた
自分が馬鹿だったのかもしれない。


もう会長なんか微塵も好きじゃない、

むしろ嫌いに戻った



でも、ショックなんか
受けないつもりだったのに

こんな所まで来て
悲しくなっている自分がもっと嫌だった




もう、これ以上は

会長と一緒に居るのは危険だ



自分が分からなくなる

自分を見失う、暴走する





「……………はぁ、」



「なんだ、若いのに溜め息か?」



背後に居る人間に声を掛けられた。




「遠藤先生…なんで屋上なんかに?」



「ちょっと一服したくてな、」



遠藤先生の手にはタバコ。

体育の先生が吸っていいものなのか…






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