恋をおしえて生徒会長
その2[生徒会長と二重人格※](1/5)





翌日、重たい身体を引きずって
学校に来たものの…学校の光景
はいつもと変わらず普通に時間
が過ぎていった。



それに生徒会長には私の名前も
知られてないからねー…



そんな私は理科の授業の実験中でそんなことばかりを考えて上の空だった私は実験器具で指を怪我してしまった。


「いったぁ…」

「ちょっと!優奈大丈夫!?」

「うん…ちょっと切っただけ」

「うわぁ、血が出てるよ…」


保健室で絆創膏をもらって来なよ!と先生や綾香に言われ
傷をティッシュで抑えながら
理科室を出ていく。



「ここは3階だから…保健室は1階か」


廊下を歩いていると不意にガラガラッと横の教室のドアが開いた。

ドアを開けて教室の入り口に立っていたのは


「生徒…会、長」

「こんにちは、昨日ぶりだね」


と言い、ニコリと笑みを浮かべる生徒会長

思わず顔が、ひきつる…


「あ、あの、生徒会長…昨日は…」


「おいで」


私の言葉は会長の言葉で掻き消され、
会長は部屋の中に入るように手招きをする。


なんだろう、とその教室に足を
踏み入れた私は驚いた。


その部屋の中は、とても綺麗で
校長室並の豪華さだった

机やソファーまで…ある。


「す、すごい部屋ですね…」


「校長が設けてくれたんだよ。生徒会長室」


「………生徒会長室!?」


「生徒会長の仕事は意外と多くてね…。最近は、ここに籠もりっぱなしだよ」


おいおいおいおい…

なんだそれ…

ここの学校は、生徒会にお金をかけすぎなんじゃ…

あ、とゆうか私は保健室に行こうとしてたんだ…


「そ、それはご苦労様ですね…じゃあ私は用事があるので…」


「山中 優奈」


「へ?…あれ、名前…」


私、自己紹介しましたっけ?

と首をかしげると会長は
私のであろう生徒手帳を差し出した


「!?!?」


「俺さあ、アホとバカなんて言葉、初めて言われたよ」


昨日の記憶がよみがえって、冷や汗が出る


「あ、あ、あ、あの!昨日は失礼な事いって本当にすいませんでしたっ!!」


頭をこれでもかと下げて謝る私に会長は言葉を浴びせる。


「バカなんて…君の方が俺より確実にバカなのに屈辱的だったよ」


ボフッと会長は大きくて柔らかそうな黒いソファーに座った。


「で、でも、生徒会長も、少しは悪いと…思い…ま、す…」


「ん?声が小さくて聞こえないよ」




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