BLOG彼氏☆

*[まさき SIDE☆](1/11)

−−まさきSIDE…


今日は 俺に初めての彼女が出来た。


名前は、神崎 美花。


俺らの出会いは ブログだって
美花は思ってるけど、違う。


一年前、美花より一個年下の俺は、この高校で
入試を受けに来ていた。


だけどすっげえ 体調悪くなって。


後少しで入試が始まるのに、俺は情けなくも

歩けなくなった。

頭が重い。


そんなとき 近くを通り掛かった 美花。


ちっちぇーけど、 この高校の制服来てるし、

…この高校の人なんだな
って


意識が朦朧とする中、
思ってた。



その時。


「どうしたの?」

美花は 話かけてきた。


「調子悪いの?美花の肩に、捕まって!」


真っ直ぐな瞳が眩しかった。

でも 俺は断った。


情けねえし。 見ず知らずの女の子 に
助けられるなんて、さ。


すると、美花は思わぬことを口にした。


「ねえ、知ってる?

月の光は、太陽の光なんだよ。」


…月?わけわかんねえ…

何の話だよ。


「私、思うんだ。

太陽は、月を輝かせて
月は太陽に何もしてないように見えるけど


太陽はきっと、月が居るから、月のために頑張ることで、

輝き続けられるんだろうなー


って。」




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