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「はい、到着」
現在、8時5分。
徒歩で15分の距離をある程度飛ばして、学校についてくれた。
「さすが、カラス。安全運転デスネ」
「おい、その言い方」
「いーえ、なんでも」
多分、普通の高校であれば駐輪場であるはずの場所は、バイクや原チャで埋め尽くされていた。
「とりあえず、校長室」
「校長いるんだね」
「さすがに、形だけな」
駐輪場から、校長室へあたしを連れてってくれる。
学ランを着た大雅は、年相応には見えるものの、なんだかオーラは全く違くて、知ってる大雅じゃないみたいだった。
「おはようございます」
「おう」
「大雅さん、おはようっす」
「夏壱、今日倉庫行くから特攻集めろ」
「うっす」
学ランを着ている、頭髪のカラフルな人たちに次々と挨拶されていく。
「こうしてるとカラスよね」
「あ?なんか言ったか?」
「ううん」
「?
校長室入るぞ」
あっという間に、校長室へと着いたのだった。
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