幕末の華
[華の過去](1/11)
『‥ん‥』
「起きた?」
声のした方を見ると私を見つめる沖田さんがいた
『‥沖田さん?』
「華ちゃん、泣いた後に寝てしまったんだよ」
沖田さんに抱き締められて、泣いてしまったんだ
そして、そのまま私は眠ってしまったようだ
『すみません‥!迷惑掛けてしまいました』
「うんうん、迷惑なんて思ってないよ。ただ、君が眠ってる間に土方さんがこの部屋に来たんだ」
『土方さんが?』
「うん、あの人も華ちゃんの事を心配して様子を見に来たみたいだった」
『‥そうだったんですね』
「ねぇ、華ちゃん」
『はい』
「君の過去を聞かせてくれないかな」
そう言った沖田さんはいつものふざけた表情ではなくて、真剣な表情をしていた
『‥私もそろそろ過去の話をしようって思ってました。けど、沖田さんだけじゃなくてみんなに聞いてもらいたい‥私の事を大切に思ってくれている人達に私の過去を知ってもらいたい』
「わかった。土方さんに伝えておくね」
幹部の人達が近藤さんの部屋に集められたのは、次の日の事だった
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