ティアスカルフェイス
[第10話「激走」](1/13)

涙子達が新型のバイクで廃ビル街へやってくると、すでにマスコミが廃ビル街入り口へ所狭しと集まっていた。

『気持ち悪いくらい群れてるわね。』

3台のエンジン音に気づいたマスコミが騒ぎたてる。「出ました!あれが噂のティアスカルフェイスです!」「一言お願いします!」「あなたに人を殺す権利なんかあるんですか!」「政府に雇われてるって本当ですか!」

「退け!」

逢が足元へマシンガンを掃射しマスコミは悲鳴をあげて蜘蛛の子を散らすように離れた。

「リリィは港に行くヨ!」

「私は神道街へ向かう爆弾を追う!スカル、二人を頼んだよ!」

『任せて!』

「ティアスカルフェイスは三人なんですかー!?」

離れたところから叫ぶレポーターに、涙子は中指を立てて答えた。

『私達は悪を燃やし尽くす。スヴァローグよ』

バイクから煙幕を噴射し、涙子は二人の処刑場へと向かって行った。

「ふふ、お久しぶりですお姉様。」

その姿をビルから望む刹那が静かに微笑んだ。






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