LIFE
[The US.](1/16)
----次の日----

人の気配で目が覚めた。頭痛も気持ち悪さもすっかり治ってる。私強すぎる

「あ
見渡すとまだ病院のベット。

私のベットの側にはアメリカの機関長が立っていた。

ユーテリア機関長「もう、起きたんだ。もう少し寝顔見たかったなぁ。」

。」
ただ無言で俯く事しか出来ない。

ユーテリア機関長「これ、新しい服だよ、彩。新しいレストは気に入ったかな?」

純白のロングワンピースを渡される。

触った感じはひんやりして気持ちいい。

新しいレスト?なんだろう?
頭の回転が遅くて理解するのに少し間があったけど、はっ、として腕を見てみる。

前からはめてあったピンクのレストは見当たらない。代わりに、、真っ白のレストが嵌められてる。

!」

ユーテリア機関長「足もだよ?」
布団を捲り足もみると足は左右繋がれていた。

歩くのに支障はそんにないくらい長くしてあるけど、この人は本気で私を逃さないつもりみたい。

ユーテリア機関長「良く似合っている。真っ白な肌にピッタリだね。首のはどうかな?」

首?自分の首を触ると、チョーカーと言うよりは首輪と言っても良いようなレストがあった。

本当にペットに付ける首輪みたいだ

首のレストを触るとチリンと綺麗な音がした。

チリン?
「あっ!」
首輪には鈴が付いていた。

私は猫なのかな?勘違いしそうになる。

ユーテリア機関長「綺麗な音だね。逃げ出してもすぐわかるように

「っ……
相変わらず機関長は満足そうに笑っている。

私を本気でペットだと思ってるみたい。

なんて屈辱なの。。

ユーテリア機関長「じゃあ着替えて行こうか。」

白いワンピースをテレポートで私には着せてくれて、
そのまま私をお姫様抱っこする。

「やめて

ユーテリア機関長「ん?何を?」

下ろして欲しいけど、多分私の願いは聞いてくれなさそう。ここは大人しくする事を選ぶ。

----

ユーテリア機関長「着いたよ。」
他の扉とは造りが違う頑丈そうな扉を機関長はサイコキネシスで開ける。

この部屋はとても広くてバカでかいベットが壁際に合って、ソファー、テレビも完備。

機関長の仕事用の大きい机と椅子がある。

さすがアメリカ日本とは比べものにならないくら色々でかい。

機関長は私をゆっくりベットに降ろし、ソファーでコーヒーを飲みながら新聞を読み出した。

私は機関長の逆燐に触れないようにベットの上で大人しくする。

ユーテリア機関長「ねぇ、見て。クスッ」
機関長は何がおかしいのか笑っている。

呼ばれたけど、私は動くのがめんどくさくて、ベットから動かない。

すると、機関長は新聞紙を持って側までやってきた。

ユーテリア機関長「読んで?」

渡された新聞を見る。

【謎の美少女!何者なのか。】
昨夜行われたオリオリタル株式会社主催の大統領夫妻、英雄達が参加するパーティー。アメリカで今絶大な人気を誇る、アメリカ超能力機関の若くして機関長。爽やかイケメンで名高い機関長。我らが誇る機関長!!!その機関長にお姫様抱っこされ会場から出てきた謎の美少女A。純白のドレスに身を包み、とても美しかった…!!!この美少女は行きは大統領夫妻と子息ジェナタ様と一緒に登場してた。その子は果たして我らの機関長、大統領とどういう関係なのか?

と書いてある記事だった。

……
何も言えない複雑な気持ちになる。

ツッコミどころは満載すぎて、どうでもよくなる。

ユーテリア機関長「どう?嬉しいね。謎の美少女だって。彩は誰が見ても可愛いからね」

心では否定するけどあえて言葉に出すことはしない。

ユーテリア機関長「この自慢の美少女を今夜からいろんな人に自慢しちゃお。僕の所有物だってね。」

何それ
私を物のように扱うなんて最低。

私は物じゃない。」
精一杯の反抗、機関長を少し睨む。

ユーテリア機関長「何?まさか、僕に逆らうの?」
機関長はポケットから何か小さなボタンを取り出して、私に見せ付けるように出し押した。

!」

苦しい。
首輪が首を絞めてくる。

息が吸えない。

何これこんなの反則でしょ。
私に勝ち目はなさすぎる。

ユーテリア機関長「苦しい?もう逆らわない?早く謝って。」

機関長は笑いながら私の方を見ている。

「ごめんな、さい」
苦しさのあまり、逆らうことなく謝る。

ユーテリア機関長「最初から良い子にしてたら良いんだよ。」
首を解放してくれた。

「ゴホッゴホッ
咳き込みながら全力で息を吸う。

潤む目で機関長を睨むが、満足そうに微笑んでいるだけ。

「なんて事するの!」

ユーテリア機関長「気に入らない?」

「当たり前でしょ!」

ユーテリア機関長「なんで?レストから電気流して彩に言う事を聞かせる日本人のやり方と何が違うの?」

「それは

ユーテリア機関長「なに?日本人はよくて、僕はダメだっての?」

「ごめんなさい
それ以上の反論はやめた。
怒らせたくない

ユーテリア機関長「良い子だね。そういえば、お腹空かない?ご飯食べようよ。運ばせるね」

機関長が言ってから数分後、出来たてのピザが届き
ダイニングテーブルを挟み私と機関長は向き合うようにして座った。

ユーテリア機関長「冷めないうちに食べるよ。美味しいんだ、このピザ。知ってるよね?」

機関長が食べ始めてるのを私は無言で見つめる。

別にお腹も空いていないし、敵のまえで軽々しく隙を見せたくないって変なプライド。

ってプライドなんか首輪付けられて制限されてる人が持つべき物じゃないけどね。

ユーテリア機関長「食べないの?倒れても知らないよ?」

確かに倒れるのは困る。

何が困るかわからないが、倒れて世話になるのは嫌だ。
だから、小さいのを選んで口にする。
久しぶりの普通の食事はあったかくて美味しかった。

ユーテリア機関長「美味しい?昔から彩はパイナップルが好きだね」

私はパイナップルの乗っているピザが好き。
だから機関長もわかってて準備してくれてる。

なんだかんだ、機関長に好みも把握されてるし不利な立場だと思う

……

ユーテリア機関長「彩、話して?無口なのは相変わらず?」

……

ユーテリア機関長「首締めるのは嫌いかな?」

無言で頷く。

ユーテリア機関長「そう。電流とどっちが嫌?」

どっちも嫌。
私の性格上嫌がるのはわかってるはずなのに

ユーテリア機関長「彩、良い子にしててね」

機関長は私に微笑みかける。

その笑顔に恐怖を覚える
私は昔みたいにまた人を恐れていた。






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