ぽつり、ぽつり
[春](2/5)
“桜の花びらが散っていく
ただそれを見つめて僕は
ただ一枚を受け止めるように
静かに手を伸ばした

上手く行くはずもなくて
ひらひらと手をすり抜けていく
薄いピンクのそれを君に重ねては
また一人悲しみを身に纏った


「ごめんね」なんて悲しそうな顔で
言われてしまった僕が言えるのは
許すと言う言葉しかないだろう
責められないよ君の心変わりを
引き留める方法すら知らない僕には”



- 2 -

前n[*][#]次n
/5 n

⇒しおり挿入


⇒作品レビュー
⇒モバスペBook

[編集]

[←戻る]