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[謝るから許して!!](1/2)





俺、橘春夜は、人生の勝ち組だ





家柄よし、顔良し、頭よし、どこをとっても完璧



そんな俺はある学園の生徒会長を務めている



人生はイージーモード、そんな風に思っていた



俺が歩けばたちまち周りの奴らは顔を赤らめ道を開ける


全員男だが


男に恋愛感情は抱かないが、性処理には使ってやっていた


最低?抱かれるだけマシと思えよ



そんなゲスいことを考えていたからだろうか






天罰が下ってしまったのは












ガラッ



「転校生が来てるから、全員席つけー」




先生の言葉で皆、一斉に席につき始める




転校生ってどんなやつかな?かっこいいかな、かわいいかな


とか、周りからひそひそと聞こえる



転校生か…王道だけは勘弁しろよな




なんてのんきに考えながら肘をついて空を見上げる




……天気悪りぃなぁ…





ガラッ



「初めまして、 吾妻凛です」




俺はそのとき、耳を疑った




あ、あづま…りん…







俺は周りの歓声を聞きながら思い出していた
























「おいリン!お前ないてんのかぁ?」



「ふぇっ…ごめんなさい、しゅんくんっ…」



「女みたいに泣いてんじゃねぇよ!だからウゼェんだよお前!」



ドカッ


「いたっ…!や、やめてっ…しゅんくんっ…!」




「春夜〜こいつ反省してないみたいだし、モップで綺麗にしたほうがよくねぇ?」



「ハハッ…!いいな!やれやれ!」




「ひぃっ…!や、やだっ…やだよぉ!」




















吾妻凛、小学生のとき俺がまだ普通の公立の小学校に通っていたときだ



あいつは女みたいに髪を伸ばしていつもおどおどしていたからいじめがいがあって……



って!小学校の俺やりすぎだっつーの!!!いくらゲスでもいじめはダメ!!



な、なんでだよあいつがここにいんだよっ…!




あぁ、俺の黒歴史……ばれたら終わる、人望が消え去る!やばいやばいどうしよう




俺はなるべく下を向いて机の上の木の模様を見つめる






「吾妻はまだ転校生だから、ここの学校を案内してほしいんだが…」



「すいません、先生俺橘くんにお願いしたいんですけど」






ドキィッ!!!!



「おお、そーかじゃあ橘よろしくな」






ふ、ふざけんな、ふざけんな



あいつ俺に気づいているよな



やばい、どうしよう…あああ、だれかたすけてぇ!!







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