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[俺の息子の様子がおかしい件について](1/3)




俺、桑田 幸治35歳

 三十路のおっさんの俺にはいまある悩みがある



それは…



「とーさん、ん、」



「んっ…!、は、バカ!達也!何して!」


「父さん、」


「ひっ、ふ、服がめくれてるっ…て!裕也!」



この二人の息子が原因である












「父さん、別にいいでしょ?親子のスキンシップじゃなあい」



「父さんは気にしすぎるところがあるからな」



「お、お前らなぁ…はぁ…」



どこで育て方を間違えたのか、この二人


桑田 達也 18歳

桑田 裕也 24歳

俺の大事な二人の我が子



といっても血はつながっていない



だが、俺は肉親がいない二人を普通の家庭ぐらい、いやそれ以上の愛情をもって育ててきた



はずなのに…


二人の俺に対しての態度はおかしい!


俺はこんなに親父に執着しなかったぞ!


親父にちゅー、とか服を脱がそうとするとか


……はぁ、分からんなぜだ、からかっているのか…?


「お前ら、彼女とかいないのか?」


ピシッ


「なんで…?父さん急にどうしたの?ねぇ、なんでそんなこというの」


「……俺たちをこの家から追い出して恋人でもあげるつもり?」



「ち、ちがっ!…俺はお前たちを育てるのに必死で恋なんてする暇もなかったし…それに、お前らを家から追い出すなんてそんなのできるわけないだろ!」


「「……」」



「な、なんだよ…あ、ああ!時間!おい達也、裕也!すぐ支度しろよ!遅れるぞ!」


俺は急いで、二人に弁当を持たせる



「「父さん、愛してるよ、いってきます」」


と、達也には頬に、裕也にはおでこにキスをされ玄関から出て行く




「も、もうぅっ……」




顔が熱い、



あの二人は無駄に顔がいい


俺の両親の親友の息子だったあいつらは交通事故で親をなくし俺の家にきて


それから一年後、うちの両親も交通事故でなくなってしまった



二人には、呪いがかかっていると馬鹿なことを抜かす親戚には任せてはいられないと思い18だったか?そんときぐらいに

俺は決心した


こいつらは俺が育てるって



二人はすくすく成長し、裕也はエリートサラリーマン、達也は名門高校に通っている


本当に、よくできた息子達だ


父さんの親友はきっとエリートで顔も良かったんだろうなと思う



ちなみに俺は父さんの凡人を引き継いだ凡人だ


なにか?



と、考えていると自分も仕事の時間だと思い急いで用意をはじめた


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