マイ・ダーリン
[第二部 この退屈な世の中で](1/7)

この世界は退屈だ。小学校へ行き、馴れ合いの文化を学ばされ、中学校、高校へと進学し、たった数枚のペーパーテストで大学が決まり、それによって勝ち組、負け組とが区別される。

そもそも僕はなぜこんな退屈な時間を過ごさなければならないのか。19になり、成人と未成年との狭間を歩む僕にとって、生とはなんであろう。

しかし、その問いはあっさりと解決された。ネットで見た大量殺人を犯した殺人鬼、死神の存在。

彼女は生涯に大量の殺人を犯した。高学歴だろうが、社長だろうが、エリートサラリーマンだろうが彼女の前では無力であった。

所詮そんなものだ。経済的地位、社会的立場など幻想に過ぎない。



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