マイ・ダーリン
[確信](1/16)

私は毎日テレビのニュース番組に釘付けだった。まるで人間ではない、悪魔だ、サイコパスだ、いかれている、などの出演者の言葉がさらに私を興奮させた。

さらにネットでは私を死神と称して騒いでいる。非難するどころか、私に敬意を示しているやからも少なくない。

もはや私を知らない国民などいないのだ。得たいの知らない何かが迫る恐怖を噛み締めながら、国民は生活しているだろうと思うと、わらいがとまらなかった。

もう私を止めることはできないのだ。警察にもそして、私でさえ止めることができない。

私はタブレットをしまうと、ナイフを鞄にいれ家を出た。



- 66 -

前n[*][#]次n
/112 n

⇒しおり挿入


[編集]

[←戻る]