片想いに青春を

●[2年生](1/12)

今朝は早めに家を出た。
いつもなら誠と俺の家で待ち合わせて登校する。
だが、今日はそれができない状態だった。

顔を洗うために洗面所に向かい、鏡を見ると目の周りが赤く腫れていた。

昨夜、寝る前に再度泣いたのが原因だと思う。

急いで直す方法を調べると「冷やすのが1番」だと出てきたので、冷たい水で濡らしたタオルを絞って閉じた瞼の上に数分置いてみたが、腫れは完全には引かなかった。

真琴にはクラスメイトと小テストの勉強をするからと嘘の連絡をした。
数分後に「了解」と帰ってきたのでホッと胸を撫で下ろす。


「そういえば一人で行くの久しぶりだなー」

ポツリと出た独り言が虚空に消えていく。
いつもより人気のない道が今までよりも長く感じる。

高校に入ってから俺も真琴も部活に入っていなかったから、毎日一緒に登校している。

でも、これからは真琴が彼女に合わせて登校するようになるのかな。
そうなると、一緒に登校する回数も減っていくだろう。

真琴との時間が減っていく…そう考えると目頭が熱くなった。

慌てて空を仰ぐとどんよりとした雨雲が広がっている。

今にも降り出しそうな重い雲に「さっさと降れよ」と呟く。


だって雨で濡れたことにすれば、どんなに泣いても恥ずかしくないだろ。





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