●[真実](1/2)
「彼女出来たよ」
オレンジ色に染まり始めたいつもの帰り道。
少し顔を赤らめた幼馴染からの告白に、体から力がすーっと抜けるような感覚に襲われた。
倒れそうになるのを堪えるために、ほんの一握り残った力を足に注ぐ。
先程まで先生や授業内容の愚痴を言い合っていたのが嘘のようだ。
「へー、念願の初彼女じゃん!良かったな!」
俺の声は震えていなかっただろうか。
ちゃんと笑顔を作れているだろうか。
泣いていないだろうか。
「ありがとう!」
そう言って笑った彼の顔は、今までで1番幸せそうに見えた。
幼稚園の頃から仲の良かった俺たちは、小中高とずっと一緒だった。
真琴はどこにいても俺を見つけるし、友達と喋っている時だって俺を優先して側に来てくれる。
だから自惚れていたんだと思う。
真琴は"俺が好き"なんだって。
受け入れる気は無かったけど、真琴からの恋心なら嬉しいと思った。
けど、実際は違った。
これまで付き合った女子と長く続かなかったのも、自分から好きになった事がない事も全てにおいて辻褄が合う。
俺が"真琴を好き"だったんだ。
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