Sevens外伝〜7つの名前〜
[返り咲いた絆](1/1)







試合の結果は相討ち。物凄く細かい数値で計算をしたが、結果、両者とも26分31秒142秒でログアウトしていた。



リーダー同士が相討ちだった為、Sevens対Sevenz nameの試合は、6勝6敗1引き分けで、引き分けとなった。



そして今、SevensとSevenz nameは、堂島家の会場で、食事会へと勤しんでいた。




亮輔「うめぇな!この料理!」

樹「もっと大人しく食えよ…」

遼香「灯弥先輩!どうぞ!」

灯弥「お、ありがとう!しょれにしても、ほぐあうと時間が全くほないってほとはるんはな」

蘭次「食べながら喋らないでよ…」

心「高1の秋の個人戦の時の灯弥と古織野さんの試合は、1000分の4秒差で灯弥負けたのにな」

灯弥「んぐ。そんときの事は言わないでくれ…案外ショックだったんだから…」

由紀「てか早苗、私達も此処にいて良かったの?」


今この場には、由紀が率いるMagic letterも参加していた。


早苗「うん、おじいちゃんがあの試合凄く気に入っちゃったらしくて。Magic letterもって事に」


実はあの試合、早苗の祖父である堂島 純也へのプレゼント…という体で開催した試合だった。主催者側の部屋では、勿論純也も観戦していて、SevensとSevenz nameの試合に大層満足したらしい。


雪真「椿兄」


みんなが騒いでいる中、グラスを持って、雪真は椿を部屋の外へ呼んだ。


椿「どうした?雪真」

雪真「まずは、俺らと戦ってくれてありがとう。凄く楽しかった」

椿「何だ、そんな事かよ。俺達も楽しかった。それに、雪真があんなに強くなってるとは思ってなかったしな。強くなった雪真と戦えてよかった」


2人は軽く笑い合い、壁に背を付け、世間話に花を咲かせた。


雪真「そういえば、もう椿兄って大学生なんだよね。どこの大学?」

椿「北央大。河見で一番敷地でかい大学。まぁまぁ有名だと思うんだけど」

雪真「北央大…なんでその大学に?」


一瞬驚くような、嬉しいような表情を見せ、質問した。


椿「あー…いや、彼女が行きたい学部があってさ。それでそこに」

雪真「何それ、椿兄らしいね」


椿らしい大学の決め方に、くすくすと笑みを漏らす。そんな雪真に、椿は質問を返した。


椿「そういえば、雪真はもう高3だよな?進路とか決まってんのか?」


その質問に、一瞬ピクリとしたが、少し悩み、人差し指を口元に当てる仕草をする。


雪真「んー…秘密かな♪受かったら教えてあげるよ」

椿「何だそれ」


2人はまた笑い合い、向かい合った。


雪真「椿兄。今日は本当に楽しかった。何か力になれる時はいつでも呼んでよ。俺の力だったらいつでも貸すから」

椿「頼もしいな。わかった」


軽く、でも強く握手をして、2人は皆の所へ戻った。




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