試合の結果は相討ち。物凄く細かい数値で計算をしたが、結果、両者とも26分31秒142秒でログアウトしていた。
リーダー同士が相討ちだった為、Sevens対Sevenz nameの試合は、6勝6敗1引き分けで、引き分けとなった。
そして今、SevensとSevenz nameは、堂島家の会場で、食事会へと勤しんでいた。
亮輔「うめぇな!この料理!」
樹「もっと大人しく食えよ…」
遼香「灯弥先輩!どうぞ!」
灯弥「お、ありがとう!しょれにしても、ほぐあうと時間が全くほないってほとはるんはな」
蘭次「食べながら喋らないでよ…」
心「高1の秋の個人戦の時の灯弥と古織野さんの試合は、1000分の4秒差で灯弥負けたのにな」
灯弥「んぐ。そんときの事は言わないでくれ…案外ショックだったんだから…」
由紀「てか早苗、私達も此処にいて良かったの?」
今この場には、由紀が率いるMagic letterも参加していた。
早苗「うん、おじいちゃんがあの試合凄く気に入っちゃったらしくて。Magic letterもって事に」
実はあの試合、早苗の祖父である堂島 純也へのプレゼント…という体で開催した試合だった。主催者側の部屋では、勿論純也も観戦していて、SevensとSevenz nameの試合に大層満足したらしい。
雪真「椿兄」
みんなが騒いでいる中、グラスを持って、雪真は椿を部屋の外へ呼んだ。
椿「どうした?雪真」
雪真「まずは、俺らと戦ってくれてありがとう。凄く楽しかった」
椿「何だ、そんな事かよ。俺達も楽しかった。それに、雪真があんなに強くなってるとは思ってなかったしな。強くなった雪真と戦えてよかった」
2人は軽く笑い合い、壁に背を付け、世間話に花を咲かせた。
雪真「そういえば、もう椿兄って大学生なんだよね。どこの大学?」
椿「北央大。河見で一番敷地でかい大学。まぁまぁ有名だと思うんだけど」
雪真「北央大…なんでその大学に?」
一瞬驚くような、嬉しいような表情を見せ、質問した。
椿「あー…いや、彼女が行きたい学部があってさ。それでそこに」
雪真「何それ、椿兄らしいね」
椿らしい大学の決め方に、くすくすと笑みを漏らす。そんな雪真に、椿は質問を返した。
椿「そういえば、雪真はもう高3だよな?進路とか決まってんのか?」
その質問に、一瞬ピクリとしたが、少し悩み、人差し指を口元に当てる仕草をする。
雪真「んー…秘密かな♪受かったら教えてあげるよ」
椿「何だそれ」
2人はまた笑い合い、向かい合った。
雪真「椿兄。今日は本当に楽しかった。何か力になれる時はいつでも呼んでよ。俺の力だったらいつでも貸すから」
椿「頼もしいな。わかった」
軽く、でも強く握手をして、2人は皆の所へ戻った。