僕が死んだのはエンマ様のせいだ
[どうしてこうなった](1/2)



今日も地獄は大忙しだった。


「エンマ様!死者がどぉーっとやってまいりました!もうこれ以上は無理です!無理!」

「エンマ様!天国の神からまたお茶のお誘いが!そろそろ行ってやってください!」

「エンマ様!トイレ行っていいすか?」

「とりあえず死人はちゃんと並ばせて!それでも無理なら熱湯地獄にでも放り込んで!神には......うん、あれだ。めんどくさいって言っといて!それとトイレはいちいち言わなくてもいいって言ったろ!黙っとけバカ!」

てな訳でエンマ様はイライラしてて。

だから部下の子鬼の話を聞いてなかった。

「エンマ様!死にそうになってるやつがあの「あーもういいから!さっさと殺しちゃって!いちいち報告しなくていいって」

「いいんですか?」

「ほぉー貴様私に盾突くというのか?いいんだぞ?貴様の舌を抜いてやっても!」

ちなみにこのエンマ様、一度も舌を抜いた事がない。

「は、はい!今すぐ!」

で、

「ここは......どこだ?」

一人の男が犠牲になった。

「なぁ鬼君。私には彼の頭上に蝋燭が見えるんだが。しかもまだ結構長ーい」

「ですからまだ死ぬはずのない人間です。でもあのままでは死にそうだったのでエンマ様に報告したら、"殺していい"っておっしゃいました。だからそのまま死んでもらいました。」

「詳しく説明ありがとう。なるほどつまり」

・ ・ ・ ・ ・ ・ ・


「ゴメン、間違えちゃった☆」


地獄新常識
[エンマ様は舌を抜けない]



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