あと7日で死のうと思うんだけど。
最終日 1/8
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最終日。
蓮見「おっせえよ。ブスゴリラ」
『第一声がそれなの!?ねえ!!
せっかく今日は新しい家に来たっていうのに…』
蓮見「ウホウホ言ってんなよ。ほら、こっち、しっかり持てって」
『あっ、ありがとう(ウホウホ言ってねえええ)』
引っ越し屋さんのトラックから荷物を運ぶ手伝いをしている私と蓮見くん。
運んだ荷物を私に手渡すとき、文句は言いつつもこうしてしっかり心配はしてくれるワケで。本当は優しいよね、蓮見くんって。
あれから数ヶ月後、蓮見くんのお父さんは別の研究所に行かなくてはならなくなった。それもその筈で、原因は昴さんのことだ。やはり回収命令が出ていたらしく、それに背いたから。
「もー頭堅いんだから困っちゃうよね!」なんて、本人は然程気にしていない様子。逆に言えば、気にしている人物は他にいる。
蓮見「また転校…なんで俺まで…」
転校と引っ越しが決まってから、ずっと一人でぶつぶつと文句を言っている蓮見くんだ。無理もない。
私の学校に転校してきたのがつい最近で。あっという間にまた転校だなんて。
蓮見「あ。
次の学校でもまた同じクラスだから、俺ら」
『えっ』
蓮見「な ん だ よ 。
その嫌そ〜〜な不細工面は」
『えええまさか!嬉しい!嬉しいよ!
わーい、やったね(棒読)』
蓮見「てんめえええ今ここで殺す!!」
『そっ、それだけはご勘弁を!!!』
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