あと7日で死のうと思うんだけど。

 3日目 1/18 

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だ、大丈夫かな…。




現在時刻PM24:15


さっきからRINEの通知が半端ないんですが…ンゲッ!?通知200件超え!?



やばい狂気的過ぎる(^ω^)無視しようかなちょっと怖いけど。








「さっきからずっと携帯気にしているね。君の保護者でしょ?」


『…ま、まあ…兄なんですけどね』







トポポッと甘い香りが漂うココアをコップに注いでくれる美人さんは、ふうんと案外興味無さそうで。


ちなみに、

美人さんに着いて行ったらそこは飲み屋さんでも大人なバーでも無く、ちょっとレトロなカフェ。

居酒屋だらけの街にはちょっとアウェー感が漂う…けど、あえてこのお店だけがアットホーム感に溢れているせいか心地良く感じる。

好きだな、この雰囲気。









「で、帰りたくないって言っているのは君なワケだし。どうする?泊まっていく?」


『わっ、いいんですか!?

ありがとうございます!』


「……ちょっとは警戒しなよバカ」


『え…警戒?なんでですか?』


「……僕、一応男なんだけど」



『ぶふぅーーッッ』


うわ。

吐き出すとかあり得ないんだけど」


『ごごごめんなさいだって!!』









”男なんだけど”なんて…

信じられないよ!無理無理!!認めたくない!!


世の中にこんっっな美人さんがだなんて事を知ったら全国の女の子が泣く!

間違いなく9割の女の子はこの美人さんに勝てなくて泣く!!私なんて比べる価値もないしそしたら!!








『あんまりにも綺麗で…女の人かと思っていました!』


「……」


『怒りました?気に障ったのなら謝ります…本当にごめんなさい!女の人と間違えるなんて…』


「…いや、怒ってはないけど。綺麗って、褒め言葉なの?」



『え?まあ、普通そうですけど…』


「じゃあ男に対して綺麗って言葉も褒め言葉なの?」







じぃっと私の目を見て離さない、美人さんのレーザーガンのような瞳。睫毛も長いなあこの人。ちくしょう。やっぱり綺麗過ぎるよ!








『はい!褒め言葉だと私は思います!』


「ふうん、そうなんだね。

じゃあ…ありがとう?えーと、」


『あっ、名前!
言ってなかったですね!

七瀬 ひかりです!星って書いて、ひかり』


「…ひかり…へえ、星って書いてひかりって読むんだ」


『はい!私、星が好きなので結構気に入っているんですよこの名前』


「……そう。素敵な名前だね、星」








凜としていて綺麗な美人さんの声で”星”って呼ばれると、なんだか別の名前のように聴こえる。


ひかりひかりって、お兄ちゃんに呼ばれる名前とは別の…。







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