本棚
[Dec](1/2)









屋上と、犬と、ぼくたちと

著者:若月香

出版:光文社



ガソリンスタンドでバイトを

している主人公のもとに

不可解な手紙が届けられる

ことから物語は始まります。


はじめは意味のわからない

内容でしたが、翌週以降も届く

手紙を見ると、それは

小学校時代に起きた不幸な

出来事を示唆しているようでした。


仲間と拾った子犬を内緒で

飼っていた秋葉ビルの

誰からも見つからない秘密基地

『屋上の屋上』から、台風の日に

仲間の一人、オッタが転落して

亡くなったのです。


手紙のことをバイト先の

ミステリー好きの店長に

話すと、オッタの死に不審を抱き、

何故かノリノリで手紙の送り主を

突き止めようと言い出し

二人で主人公が幼少期を

過ごした街へと向かいます。


友人の転落死から疎遠になっていた

昔の仲間のもとにも

同じ手紙が届いていたようで

共に謎に迫りますが



ほのぼのチックなタイトルと

表紙に騙されましたが

最初からがっつり

ミステリーでした!笑


ノリもテンポも軽快で

さくっと楽しめましたが

物語後半の店長の怒涛の

追い詰めシーンは

怖かったですね

迫力がありました。


実はこの店長も同じビルを

舞台に事件があり

謎を追ううちに2つが

絡んで繋がっていく展開が

面白かったです。








- 18 -

前n[*][#]次n
/20 n

⇒しおり挿入


⇒作品レビュー
⇒モバスペBook

[編集]

[←戻る]