年輪
[聲](1/5)

月夜に照らされ
踊る
踊る

人の姿をした人が

その月夜に照らされ
美しく
見えた

全ての物を魅力してしまう位に

魂でも
取られたかのように

美しい型をした人間が
笑みを浮かべて

唄い出す


「水面に映る影よ
妾は人か
それとも人の型をしたモノなのか
この地に生まれし

何をおもふ

何が視えただろう

妾の魂は一つなのだろうか

妾の片割れを何年後待てばよい

何回生まれ変わり
何度も泣いても

君を想わずにいられず

ただ水音の音さえ
哀しみの声

操るならば
溶かしてしまいたい

朽ち果てる前に
君に逢いたい」





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