年輪
[聲](1/5)
月夜に照らされ
踊る
踊る
人の姿をした人が
その月夜に照らされ
美しく
見えた
全ての物を魅力してしまう位に
魂でも
取られたかのように
美しい型をした人間が
笑みを浮かべて
唄い出す
「水面に映る影よ
妾は人か
それとも人の型をしたモノなのか
この地に生まれし
何をおもふ
何が視えただろう
妾の魂は一つなのだろうか
妾の片割れを何年後待てばよい
何回生まれ変わり
何度も泣いても
君を想わずにいられず
ただ水音の音さえ
哀しみの声
操るならば
溶かしてしまいたい
朽ち果てる前に
君に逢いたい」
- 1 -
前n[*]|[#]次n
⇒しおり挿入
⇒作品?レビュー
⇒モバスペ?Book?
[編集]
[←戻る]