★バスの運転手(2/2)
何と言うことだと彼女は怒り、悲しくなりましたが、運転手は許してくれない。
彼女は座席に戻り泣きながら携帯で母親に電話した。
母親はびっくりしてすぐに営業所まで来てくれることになった。
彼女の泣く様子を見ても運転手は平然と「まったく今の高校生は図太いからなあ」などといっている。
営業所は終点。
そこの駐車場でバスを停め、一緒に乗っていた男性を先に降ろし、彼女を営業所の事務所へ引っ張っていった。
すでに営業所には母親が来ており「一体どういうことなの?」
すると運転手は打って変わってやさしい態度になり、
「さっきは怖がらせてごめんね。実は、…」
彼女がバス停で待っているときに、彼女の後ろの男がナイフを手に持っているのが見えた。
男はバスに乗ってからも座席を彼女の後ろに移動したりして、隙を狙っていたのだという。
「お母さんが来たからもう安心だ。これから夜は気をつけなさい」
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