★バスの運転手(1/2)
ある女子高生が友人の家に遊びに行き遅くなってしまった。
父親が迎えにくる予定だったが、用事ができてしまい来れなくなったのでバスで帰ることにした。
バス停でしばらく待っているとバスが来た。
バスは停車するときになぜかすごいクラクションを鳴らしたので彼女はとても驚いた。しかもバスに乗ろうとすると、運転手がものすごい形相で彼女を睨みつけている。
彼女は乗ろうかどうか迷ったが、結局乗った。
その運転手は運転中も「ああ!」と大声を出したりうめいたり普通には見えなかった。
しばらく走って突然停車。
「ちょっと!お嬢さん、こっち来て!」と彼女を呼んだ。
彼女は不安になったが運転席のそばに行った。
彼女と一緒のバス停から乗った男性も運転手のあまりの言い方に、後ろの席から心配そうに見ていた。
「ちょっとあんた、定期見せてよ」と言われていぶかしく思いながらも定期券を出す。
「あーやっぱりな、これ偽造だよ」
「え?違います」
「偽造だよ、偽造。だってここの名前のところなんかこすれてて読めない」
「それは運転手さんが今こすったからでしょう!?わたしはちゃんとお金を出して買いました」
「いや、これは偽造だね」
そして「営業所まで来てもらうからね」
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