こぴぺ。

★首(2/3)



936 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・


投稿日:02/12/11 05:39



932&935で思い出した。



むかーし何かの本で読んだ、敵に捕まった上官&数人の兵隊の話。



即、斬首刑が決まった。捕虜になった上官は部下の命乞いをした。



「私は殺されてもいい。だが、首を切られた後、私は自分の首を持って部下たちの前を走りぬける。走りぬけられただけの人数は助けて欲しい」



願いは受け入れられ、部下たちは横一列に並ばされた。



斬首された上官は自らの首を持ち、部下全員の前を駆け抜け、部下たちは開放された。




↑これは外国の話だけど、随分長いね、意識。



日本の話だと、こういうのがある。



ある侍が打ち首に決まった。



縄を打たれ、首切り役が横に控えているというのに、侍は、ここまで追い込んだ相手に呪詛の言葉をはき続けている。



当の相手は侍の目の前で涼しい顔。



「それほど御前の恨みがまことなら、首を飛ばされた時に、あの石に噛り付いてみせよ。それを証とする」



指指す先(10メートル程)の石を睨みつけた侍はそれを受けた。



果たして、切られた瞬間に飛んで恐ろしい形相で石に齧り付いた侍の首に恐れを抱いた者たちは、



「何故あのようなことを仰った?恨みが本当になり、災いが降りかかったら何とします?」と、不安げに問いただす。



「あの男の恨みの気持ちは本物だった。そのまま打ち首にしていたら確かに災いが降りかかったであろう。
だが、切られる時にあの男”石に齧りつく”事だけに気持ちを込めていた。よって、災いをなす事に振り向ける力はもはや残っておらぬだろう」



結果、その通りになった。という話。



こっちは短そう。



意識が、というより一念の強さの話になっちゃったね。





pv:2605

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