RooM 2 感染
[第六章 連鎖する悲劇](1/1)
そんな中、またもや警察から電話があった

母が近くの山林で発見されたとのこと。

僕たちは警察から連絡あったことを、
父には内緒にして、
母のいる病院に向かった。
しかし、
そこは病室ではなく霊安室だった。
僕たちは、
悲しみと言うより、
絶望と言うより
怒りと言うより
感情が死んでしまったようになっていた。

警察の話によると、母は山中で首を吊って死んでいたとの事でした。
母の遺体の口から、小さなメモが出てきたそうです。
母の近くには踏み台になる台も見つからず、
どうやって高い木にロープを縛り、
どうやって首をつったのかはわからないままでした。
 
しかし、

警察の判断は自殺と断定した。

僕たちは納得いきませんでした。

どう考えても他殺としか思えなかった。
しかし、

警察は話を聞いてくれませんでした。

しかも、メモを見つけた警察官は行方不明になっているとの事でした。

僕たちは悲しみの中、家に帰りました。

家に帰ると父が空っぽの食器を家族5人分食卓に並べて僕達を待っていました。


ご飯できたぞ。お前も早く食え。母さん困ってるぞ。

僕たち兄弟は涙が止まりませんでした

そして、
母の葬儀の時も父はうわの空で母の葬儀を理解していませんでした。

火葬場で、煙になって空へ登る母を見て、なぜこうなったのか?ずっと考えていましたか答えは出ませんでした。

そして、その夜
追い打ちをかけるように妹が死にました。

病院で目を覚ました妹が自分の姿を見て、
あまりの姿に絶望して
屋上から飛び降り自らの命を断ったそうです。

もう感情がおかしくなっていました



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