RooM 2 感染
[第三章 闇の気配](1/1)
そして、家に帰った僕は、いつものように母の作ったご飯食べていた。父と母と、そして兄と僕の4人で。妹はまだバイトから帰ってきていなかった。そして、いつものように、日常に起きた出来事を、たわいもない会話として、家族間で交わしていた。
樹里
ただいま
妹がバイトから帰ってきた。
そして、テーブルにつく間もなく妹はため息をついた。
その姿を見て、父が妹に話しかけた。
父
なんだ、今日はいつもより早いな。もうバイト終わったのか?
樹里
今日はちょっと早く帰らせてもらった。
武
どうしたんだ。バイト先で何かあったのか?
心配そうに、武が妹に聞いた。
樹里は、なんだか少し言葉を詰まらせながら話し始めた。
樹里
最近、バイト帰りに変な男が店の前に立っていて、ずっとこっちを見てるの。
それが気持ち悪くて、なるべく隠れてたの
しかも、私の見間違いかもしれないけれど、この前玄関のところにいたおばあさんが隣にいた気がするの。
家族みんな、妹のその一言で一瞬動きが止まったように思えた。
理
見間違いじゃないのか?だっておかしいだろ。その変な男と婆さんがお前のバイト先にいるなんて、そんなとこにいても意味ないだろ?
樹里
それはそうだけど、男の方はほんとに気持ち悪くて、背が高くて、暗い感じで、ニヤニヤしながらじっとこっちをみてて、ただそのおばあさんは、キモい男の隣にいて、私の方ずっと指を指してるの。怖くなって店長に話したら、今日は早く帰っていいよと言ってくれて、今日は早く帰らしてもらったの。
母
大丈夫だったの?
樹里
バイトの帰る時も、その男はずっとつけてきたの。私怖くなって駅からずっと走って帰ってきた。
武
そいつやばくないか?
まだ近くにいるんじゃないか?
そう言うと武は外へ飛び出した。
しばらく外を見渡し安全を確認した武は、帰ってきた。
理
どうだった兄貴?誰かいたか?
武
見た感じ誰もいなかったよ。
これからは駅から俺に電話しろ!
迎えに行くから
母
そうよ、そうしてもらいなさい
父
それがいい!そうしてもらいなさい。
僕はその2人がどんな奴らか気になって妹に聞いてみた。
理
樹里!男はどんな奴だった?
樹里
黒いパーカーきて、背が高くて
目が細くて暗い感じの顔してた
こっちを見て、ニヤニヤして気持ち悪かった。
理
一緒に婆さんは、どんな感じだった?
樹里
なんか、白髪で髪の毛ボサボサで、赤い服着てた。何かわからないけれど、その男は婆さんの言いなりみたいだった。
僕らは顔見合わせた。まさか、あの婆さん?でも、なぜそんなことを?
いや、まだあの婆さんと決まったわけじゃない。
そう言い聞かせて、僕は深く考えないように自分に言い聴かせた。
母
理は考え過ぎだよ。あなたは受験生なんだから勉強のことだけ考えなさい。
母は僕にそう言ってくれた。
しかし、母の表情も少し曇っていたように見えた。
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