シスコン保健医とブラコン新人教師

保健医×美人生徒 1/17

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…先生とのキス

身体が待ち望んでいたように何度も彼を求めた。

しかし冷静に考えたら観覧車で
それに酔いしれる暇もないまま下まで降り、何事もなかったように帰ることになる

「先生…」

「本当なら直ぐにでも無茶苦茶にしてやりたいが今日はいい。送ってやる」

優しく笑った彼に心臓が跳ねた

変態の先生はいずこへ?

どうしてこうも簡単に私の心を鷲掴みにしてしまうんだろう。

黙ってコクンと頷いてたださっきの自分の発言に顔が真っ赤になっていった。

あそこは普通

好きです。

とかじゃないのか。それなのに

キスしたいです。

なんて私こそ変態だ!!

大胆な自分に首を振るけど、先生自身はなんだか機嫌が良くてもう何も考えないことにした。

心臓が爆発してしまうし…

帰路を走り辺りが暗くなった頃、私のアパートに到着する

「あの…ありがとうございました。」

ペコっと頭を下げたら彼は口角をあげた。

「お礼ならそのうち身体で貰う」

「な!?」

「体力つけとけよ。お前の身体を味わい尽くすには一日じゃ足りない。」

先生の言った意味を理解した途端、ボッと顔が火をまとったように熱くなった。

火傷するわ!
と自分でツッコミ彼を見る

「…じゃあな。タマ。」

文句を言ってやろうと思ったのにも関わらずおでこにキスがきたもんだから何も言えなくなった。

なんだよ!!やりにくいよ!

まんまと私を手のひらで転がした先生は、そのまま車に乗り込んで帰って行く。

それを見送った私は直様部屋に入りベッドに倒れ


「キャー!!私のばかぁあああ!魔王に踊らされたぁあああ!!」

ゴロゴロと転がった。

恥ずかしいやら頭が混乱するやらでもうわけのわからない状態。

しかしふと大切なことに気がついた

「あれ…私と先生って付き合ったの?」

先程の観覧車ではただキスをしただけ。暗黙の了解みたいな感じで良いんだろうか

こんな感じで頭を抱え始めた私がこの日眠ることは無かったのだった。


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