文才チートで異世界生活
[エピローグ](1/1)
「それからどうなったの?」
白い髪の少女がハティにそう尋ねる。
「それから魔王は人間と停戦条約を結び、黒介様は仲間達と平和に暮らしました。めでたしめでたし」ハティは少女の問いにそう答えた。
少女はハティの話を聞き終わると興味を失い、どこかに行ってしまった。
「黒介様・・・あなたはどうして私を残して逝ってしまったのですか?」
一人になったハティはそう呟いた。
魔族と人間の戦争が終わって既に30年、黒介はハティより先に寿命を迎えた。狐好亭黒介の名は「戦わない英雄」として歴史に刻まれた。彼の遺した作品と共に。
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