文才チートで異世界生活
[救世軍?](1/8)
ある日の朝、黒介は町の喧騒で目を覚ました。
「今日は騒がしいな。祭りでもやってんの?」
黒介はハティにそう尋ねた。
「いえ、黒介様。祭りではありません。今日は救世軍が町に来ているようです。おそらくその歓迎の催しでしょう」
ハティは淡々とそう言った。
「救世軍?」
黒介が首をかしげる。
「黒介様は知らないのですか?」
ハティが黒月にそう尋ねた。
「ああ知らねえ。自分に関係無い物事は覚えない主義でな」
黒介はそう言って笑った。
「救世軍とは主に転生者で構成された「魔王を倒して世界を救う」事を目的とした組織です。魔王討伐と並行して各地で人助けをしているので、救世軍はどこに行っても歓迎されます。いわばヒーローですね。私のような奴隷には関係無いですけど」
ハティは淡々とそう言った。
「ハティはもう奴隷じゃない。俺のメイド兼ボディーガードだ。これからもよろしく頼む」
黒介は笑顔でそう言った。

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