帰ろっか。
.100円コインランドリー (1/1)
枯れ草の踏まれる音を聞きながら
僕はベンチに座っている
ふと手を入れたポケットに
ノートの切れ端
こんなの友達と描いて笑ってたっけ
まあ今はもう必要ないか
ぐしゃぐしゃに丸めてしまった
でもやっぱ捨てないでポッケにしまう
その絵はしまったまま忘れられて
知らぬ間に洗濯機の渦の中
インクがぼけて
あの頃を思い出す
ブラウンの世界
今もあの時みたいに笑えているのかな
あの時みたいな眼をしているのかな
あの時みたいに人を愛せるかな
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