帰ろっか。


.たったひとつの孤独 (1/1)




泣いている太陽


涙は落ちる前に消えてしまう

だからもっとかなしくなる

それでも涙は消えてしまう



なあ、僕は寂しいんだよ、悲しいんだよ


誰も気付くことはない


胸が締め付けられる

もしかしたら自分自身涙を流していることに気付いていないかもしれない


悲しい宿命

一番寂しい涙


涙と涙が出会うこともない



それでも太陽は照る

星を地面を生命を照らす


いつしか流れ続けた涙に太陽が冷やされる

泣いている太陽

太陽がなくなったら

誰かが涙を流す

太陽もようやく涙を流せる


落ちた水滴


悲しい宿命



一番眩しい涙


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