帰ろっか。


.雨はしんしんと (1/1)




今日も男は恨めしそうに空を見上げる

その空と同じように男の顔は沈んでいた

仕方がなさそうに自転車はあきらめる


そしてさも苛立たしそうに大股で歩き始めた

ビニール傘は彼の相棒


だけど、彼はよくそれを忘れる

慌てて家に戻って行くのを確認して

私は晴れてみせる


すると男はまた恨めしそうに空を見上げて舌打ちをした


そして今度は苛立たしそうに自転車を立ち漕ぎしていったのだった








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